ひな祭りの歌が怖いと言われる理由|本当は切ない歌だった

この記事でわかること・ひな祭りの歌詞が怖い理由

・ひな祭りの歌が暗く感じる訳

・うれしいひなまつりの間違い

 
らく先生
ひな祭りの歌「うれしいひなまつり」はどこがどう怖いのか解説していきます。
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ひなまつりの歌が怖いと言われる理由

ここでわかること•怖い理由=亡くなった姉が登場

•作詞者のお姉さんについて

•「お嫁にいらした」の怖い意味

 
らく先生
うれしいひなまつりの歌詞には亡くなったお姉さんが出てくるので怖いと言われています。

亡くなったお姉さんが登場

怖いと言われる歌詞は2番のこの歌詞。

お嫁にいらした姉さまに

よく似た官女の白い顔

あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓(ふえたいこ)
今日はたのしい ひな祭り

お内裏様(だいりさま)と おひな様
二人ならんで すまし顔(がお)
お嫁(よめ)にいらした 姉(ねえ)様に
よく似(に)た官女(かんじょ)の 白い顔

金のびょうぶに うつる灯(ひ)を
かすかにゆする 春の風
すこし白酒(しろざけ) めされたか
あかいお顔の 右大臣(うだいじん)

着物をきかえて 帯(おび)しめて
今日はわたしも はれ姿(すがた)
春のやよいの このよき日
なによりうれしい ひな祭り

(作詞•サトウハチロー 作曲•河村光陽)

ここに出てくる“姉さま”は、作者であるサトウハチローさんの実のお姉さんのことを指しています。

そして白い顔は亡くなった時のお姉さんの白い顔だと言われています。

•お嫁にいらした姉さま=亡くなったお姉さん

•白い顔=亡くなった時のお姉さんの白い顔

つまりこの部分の歌詞はこう言っていることになります。

•雛人形の官女の顔=お姉さんが亡くなった時の顔に似ている

うれしいひなまつりという歌なのに、亡くなった人の描写が出てくるため、怖いと言われているのです。

たのくん
たのくん
なんでうれしいひなまつりの歌に亡くなったお姉さんが出てくるの?
 
らく先生
それは作詞者の家族を想う切ない気持ちが込められているからよ
たのくん
たのくん
どういうこと
 
らく先生
作者のお姉さんや家族についてとか、順番に解説するわね

作詞者の姉について

小さい頃に腰に大火傷を負い家の中で過ごすことが多かった作詞者サトウハチローさん。

お姉さんはそんな彼をいつも気遣ってくれるとても優しい人でした。

サトウハチローさんに読み書きやピアノを教えたのもお姉さん。

本当に仲が良い兄妹だったそうですが、お姉さんは18歳でお嫁に行くことに決まりました。

大好きなお姉さんが嫁いでしまう事は彼にとって、とても寂しく悲しいことでした。

しかし、お姉さんはお嫁に行く少し前に結核にかかってしまいました。

当時結核は不治の病とされ、かかると療養所に隔離されてしまうもの。

お姉さんも例外なく隔離され、婚約も破棄されてしまいました。

この時サトウハチローさんは「自分がお嫁に行くことを悲しんだから結核になってしまったんだ」と悔やんだそうです。

その後、お姉さんは18歳という若さで亡くなってしまいました。

たのくん
たのくん
お姉さんはお嫁に行けなかったのになんで「お嫁にいらした」って歌詞なの?
 
らく先生
神様のところにお嫁に行ったっていう歌詞の意味なのよ。

お嫁にいらした=神の元へ

お姉さんが亡くなっているということが歌詞の中からも読み取ることができます。

それは「お嫁にいらした」という表現からです。

実際にはお嫁には行けなかったお姉さんを、この歌の中では「黄泉の国」=「神の元」へ嫁いだことにしたのです。

神の元へ嫁いだ=すでに亡くなっている

ということがわかります。

注目

Q.なぜ実のお姉さんに対して「いらした」という尊敬語を使ったのか?

A.昔は位の高いところに嫁ぐ場合、嫁ぎ先を崇める意味で身内にも「あのお家にお嫁にいらした」という表現を使うこともあったそう。

ここでは、最も位の高い神の元に嫁いだという意味で、あえて「いらした」という表現が使われたのです。

たのくん
たのくん
なんだかこの曲がどんどん悲しい曲に思えてきたな…
 
らく先生
明るい感じはしないわよね。でも作者は決して寂しい暗い雰囲気の歌を作ろうとしたわけじゃないのよ。
たのくん
たのくん
じゃあなんでこんなに暗い感じがするんだろ?
 
らく先生

作詞当時のサトウハチローさんの気持ちが反映されてるからって言われてるわ。

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うれしいひなまつりが暗い理由 

ここでわかること•暗い理由=作者の感情が反映

•作者の家庭の背景

•「怖い・暗い」より「切ない」

 
らく先生
うれしいひなまつりというタイトルなのにどこかくらい雰囲気漂うこの歌。
タイトルとのギャップについて解説します。

作者の複雑な思いが反映

「うれしいひなまつり」はサトウハチローさんが家族を想って作った歌だと言われています。

しかし、この詞を書いている時彼は複雑な気持ちでした

作詞時の気持ち

【明】子どもたちに喜んでもらいたい

【暗】自分のせいで寂しい思いをさせて申し訳ない

この明暗の複雑な心情が反映された結果、この歌はどこか暗い感じがすると言われています。

 
たのくん
なんで子どもたちが寂しいのはサトウハチローさんのせいなの?
 
らく先生
作者はこの歌を書く前に離婚しちゃったのよ。

作者は離婚したばかり

サトウハチローさんはこの歌詞を書く少し前に離婚、3人の幼い子供を引き取っています。

一番上の子でもまだ小学生。

母親がいなくて寂しい思いをさせてしまって「申し訳ない」と感じていたそう。

そこで、せめて寂しくないようにと立派なお雛様をプレゼントし、この歌詞を書いたのです。

【怖い・暗い】より【切ない】

家族を想う気持ちの中に明暗があったため、ストレートに明るい雰囲気の歌にはならなかったのでしょう。

女の子の健やかな成長を祈るひな祭りの童謡に、亡くなった人の描写があるというのは一見「怖い、暗い」という印象になります。

しかし、サトウハチローさんにとって、この歌は大切な家族を想って書いたもの。

怖さを出すつもりなんて1mmもありません。

家族を想って作詞をするうちに、大好きだったお姉さんのことを思い出し、歌詞の中に入れたいと考えたのでしょう。

この歌詞は亡き姉のことや家族を想って書かれた、怖いと言うよりも「切ない」歌だと思います。

ひなまつりの歌には間違いがある

間違いはこの歌詞・お内裏さまとおひなさま

・あかいお顔の右大臣

 
らく先生
こんなに有名な歌ですが、間違いがあります。
正しい知識をチェックしましょう。

①お内裏さまとおひなさま

お内裏様=男、お雛様=女という認識の人が多いと思いますが、正しくは以下の通りです。

•お内裏様=最上段の2人のこと

•お雛様=雛人形飾り全体のこと

「みんな並んですまし顔」だったらしっくりきていましたね。

②あかいお顔の右大臣

お雛様には赤い顔と白い顔の右大臣と左大臣がいますが、赤い顔をしているのは左大臣です。

右大臣

○お雛様からみて右

×自分たちから向かって右

サトウハチローさんはこの歌を作った時、向かって右の「赤い顔」の人形を右大臣と思い、作詞してしまいました。

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ひなまつりの歌は切ない歌

この記事でわかったこと・ひな祭りの歌詞の怖い理由は亡くなったお姉さんの描写が出てくるから

・うれしいひなまつりが寂しげなのは作詞した時の作者の心情が反映されているから

・ひな祭りの歌詞には間違いが2つある

怖いと言われるひな祭りの歌「うれしいひなまつり」。

この歌の背景や本当の意味を知ると、怖くて暗い歌というより切ない歌という感じがします。

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ひなまつり 歌 怖い
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