・3番の歌詞=非公式
・犬のおまわりさんの豆知識
3番で解決しているのはあくまでみんなの想像です。
犬のおまわりさんの結末
・犬のおまわりさんの歌詞
・童謡の結末=未解決のまま
・絵本の結末=お母さんが登場
犬のおまわりさんの歌詞
1.まいごのまいごの こねこちゃん
あなたのおうちは どこですか
おうちをきいても わからない
なまえをきいても わからない
ニャンニャン ニャニャーン
ニャンニャン ニャニャーン
ないてばかりいる こねこちゃん
いぬのおまわりさん
こまってしまって
ワンワンワンワーン
ワンワンワンワーン
2.まいごのまいごの こねこちゃん
このこのおうちは どこですか
からすにきいても わからない
すずめにきいても わからない
ニャンニャン ニャニャーン
ニャンニャン ニャニャーン
ないてばかりいる こねこちゃん
いぬのおまわりさん
こまってしまって
ワンワンワンワーン
ワンワンワンワーン
(作詞•佐藤義美 作曲•大中 恩)
結末=迷子は解決せず
犬のおまわりさんの結末=子猫は迷子のまま。
2番で迷子は解決するかと思いきや、未解決で終了してしまいます。
子猫はなき続け、最後には犬のおまわりさんも困り果てて「ワンワン」ないています。
犬のおまわりさんは泣いてない
犬のおまわりさんは最後「ワンワン」と言っています。
これは泣いているわけではなくて「鳴いて」います。
○鳴く ×泣く

絵本=ハッピーエンド
2016年に犬のおまわりさんの絵本も出版されています。
絵本では最初と最後にお母さんが登場。
買い物中にお母さんとはぐれ、最後にはお母さんが迎えにくるという内容です。

みんなで結末を想像しよう
“想像する”を大切にして欲しいという思いが、この歌には込められているようです。
そのため、敢えて結末=迷子のままになっていると言われています。
・色々な結末を想像して欲しい
・子どもと迷子について話してみてほしい
・3番を考えてみて欲しい
答えを1つにしないことでたくさんの想像を膨らませることができます。
3番の歌詞はみんなの想像
・3番の歌詞を1つ紹介
3番は本来存在しない
この歌は2番までで、公式には3番はありません。
しかし、3番の歌詞を考える人がたくさんいます。
それはこの歌が未解決で、結末が自由に想像できるから。
幼稚園や保育園でも3番として、独自に考えた歌詞を歌っているところもあるかもしれません。
犬のおまわりさんの3番を考えることを、想像力を働かせる学習にしている場合もあります。
あくまで公式な歌詞は2番までで、それ以降は「替え歌」です。
【人気の結末】3番を1つ紹介
想像の3番に多い結末
=お母さんが迎えにくる
これは絵本にもなっており、多くの人が望む結末のようです。
素敵な歌詞があったので1つ紹介します。
まいごのまいごのこねこちゃん
どこかでよんでるこえがする!
わたしのかわいいこねこちゃん
どこへいったのこねこちゃん
にゃんにゃん にゃにゃん
にゃんにゃん にゃにゃん
さがしにきたのは おかあさん
いぬのおまわりさん
よかったよかった
わんわん わわん
わんわん わわん
(ケチャップマヨネーズより)


犬のおまわりさんの豆知識
・当初歌詞は不評だった
・「日本の歌百選」の一つ
でも最初はボツにされてたんです。
作詞時は不評だった
犬のおまわりさんは、1960年に保育雑誌「チャイルドブック」に載せるために作られました。
この歌詞は作詞当時、作曲者や編集者達に不評だったのです。
「童謡にしては長すぎる」という理由で変更を要請されましたが、作詞者の佐藤義美が断固拒否。
渋々現在の歌詞が採用されたのです。
日本の歌百選の1つ
関係者には不評だった犬のおまわりさん。
しかし、1961年にNHK「うたのえほん」で放送されると、すぐに人気の歌になりました。
そして2006年には日本の歌百選に選ばれています。
これは日本の文化庁と日本PTA全国協議会が、親子で長く歌い継いでほしい歌を選定したもの。
犬のおまわりさんは日本を代表する童謡の1つなのです。
犬のおまわりさん=結末を想像する歌
・犬のおまわりさんの結末は未解決
・犬のおまわりさんは結末を想像する歌
・3番は存在するけど非公式(替え歌)
・日本の歌百選に選ばれている日本名作
2番まであるものの、迷子は解決しないままでした。
すっきりしない感じもしますが、子どもの想像力を養うのに最適な歌として作られているようです。