こどもの日の鯉のぼりの意味や由来|鯉の色は家族を表している

5月5日のこどもの日に飾られる鯉のぼりには、子供が健やかに強くたくましく育ってくれますように、社会に認められ出世しますようにという願いが込められています。昔から鯉は生命力が強く、たくましい縁起の良い生き物として、また、立身出世の象徴として扱われてきました。そんな縁起の良い鯉にあやかり、鯉のぼりが飾られるようになりました。

昔は男の子のための風習でしたが、現在の鯉のぼりは、黒の鯉=父、赤い鯉=母、青い鯉=子供を表しており、子供の健やかな成長だけでなく、家族の幸せを願うものとしての意味も併せ持っているため、女の子のみのご家庭でもこどもの日に鯉のぼりを飾るようになっています。

この記事ではこどもの日に鯉のぼりを飾る意味と由来、鯉のぼりの色が持つ意味について解説していきます。

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こどもの日に鯉のぼりを飾る意味と由来

なぜ鯉なのか

●鯉は縁起が良い生き物
昔から鯉は、他の魚と比べて水だけではなく汚れた沼や池でも生きることができるため、「生命力が強く、たくましい縁起の良い生き物」として扱われてきました。鯉のぼりの鯉には我が子が鯉のように強くたくましく立派に育ちますようにという意味が込められているのです。

●鯉は立身出世の象徴
古くから中国では、滝を登り切った鯉は龍になると言われ、鯉=立身出世の象徴としてされてきました。
中国の黄河上流には、竜門という激流の滝があり、ある時1匹の鯉が激しい滝水に逆らいながら竜門を登り切ったところ、その鯉は龍に変身して天に昇っていったという伝説があります。中国では龍=皇帝の象徴でありとても縁起の良いものとされています。

鯉が滝の激流という難関を突破し、龍になり「出世」したように、子供にも人生の流れの中で遭遇するいくつもの難関を乗り越えて、力強く立派に育って欲しい、社会に認められて出世していって欲しいという思いから、鯉が端午の節句のお祝い事に使われるようになったのです。

鯉のぼりの由来

鯉のぼりは江戸時代に男の子が生まれた印としてあげられたのぼり(祭礼,戦陣などに用いる旗の一種)が由来と言われています。

江戸時代、端午の節句の5月5日は江戸城で将軍のお祝いをする重要な日でもありました。将軍に世継ぎの男の子が誕生すると、5月5日のお祝いの際に、家紋の入ったのぼりをあげていました。その風習が武家や庶民にも広まりましたが、庶民はのぼりをあげることは許されていなかったため、代わりに立身出世の象徴である鯉を書いた旗を、のぼりとしてあげるアイデアが生まれ、だんだんと端午の節句に欠かせない物として定着し、現在でも変わらず風習として残っているのです。

当初は和紙に鯉の絵を描いたものでしたが、破れないように布製の鯉の形をしたものに変化していき、これが現在の鯉のぼりの基となっています。

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鯉のぼりの吹流しと色の意味

鯉のぼりは1番上から吹流し、真鯉、緋鯉、青い鯉の順に飾られますが、それぞれに意味があります。

吹流しの意味

鯉のぼりの1番上のカラフルなひらひらとしたものを吹流しと言い、魔除けの役割があります。吹流しの歴史は鯉のぼりよりも古く、戦国時代から魔除けとして使われていました。吹流しのカラフルな色は中国の五行説に基づいていると言われています。五行説とは、全ての物事は、木=青、火=赤、土=黄、金=白、水=黒が互いに助け合ったり、打ち消しあったりしながら成り立っているという思想です。

「全て」を表すこの5色を使った吹流しは子供に悪いことが忍び寄っても必ず守ってくれると考えられ、鯉のぼりを飾る際に、魔除けとして1番上に飾られるようになったのです。

鯉のぼりの色の意味と由来

鯉のぼりの色が表す意味は時代と共に変化しています。風習が始まった江戸時代には、黒い真鯉のみでした。黒い真鯉=子供を意味し、男の子の誕生を知らせ、健やかな成長を祈るためのものでした。
その後明治時代になると、赤い緋鯉が加わりました。これにより黒い真鯉=父親、赤い緋鯉=子供を意味するようになりました。
さらに昭和時代になると、青い鯉が加わり、黒い真鯉=父親、赤い緋鯉=母親、青い鯉=子供を意味するようになりました。
鯉のぼり=家族を意味するものに変化したことにより、子供の成長だけではなく、家族みんなの幸せを祈るものとして飾られるようになったと言われています。
現在では次男が生まれると緑の鯉のぼり、長女が生まれるとピンクやオレンジの鯉のぼりを足して行くなど、家族の人数に合わせて、鯉を増やして行くようになっているようです。

●鯉のぼりは端午の節句の風習で、こどもの日の風習ではなかった
こどもの日と端午の節句はもともと別の行事であることをご存知でしょうか。
こどもの日に飾る鯉のぼりの意味が、「家族」を意味するものへと変化した背景には、こどもの日が大正時代にできた新しい行事だということが関係しています。
元々は端午の節句という男の子の健やかな成長を祈る行事の中の風習でしたが、こどもの日という全ての子供たちの幸せを願う日ができたことによって、鯉のぼりの意味もすべての子供、家族の幸せを願うものへと変化していったと言われています。

こどもの日と端午の節句の意味と由来の違いについて、詳しく解説している記事がありますので、こちらもぜひ読んでみてください。
↓こどもの日と端午の節句の意味と由来の詳しい記事はこちら↓

こどもの日と端午の節句の意味や由来|もともとは別の行事だった

 

こどもの日に鯉のぼりを飾るのは端午の節句の風習で、子供が健やかに強くたくましく育ってくれますように、社会に認められ出世しますようにという願いが込められています。鯉は生命力が強く、たくましい縁起の良い生き物としてまた、立身出世の象徴として縁起の良い生き物とされてきたため、その鯉にあやかり、端午の節句の際に鯉のぼりが飾られるようになりました。
鯉のぼりは当初男の子のためのものでしたが、現在では黒の鯉=父、赤い鯉=母、青などその他の鯉=子供を表しており、子供の成長だけでなく、家族の幸せを願うものとしての意味もあります。そのため、女の子のみのご家庭でもこどもの日には鯉のぼりを飾り、家族みんなの幸せを願ってお祝いをするようになったのです。

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こどもの日 鯉のぼり
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