鯉のぼりの歌詞の意味|いらかの波は屋根瓦の様子のこと

  • 2022年3月11日
  • 2022年3月11日
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この記事でわかること

•鯉のぼりの歌詞の意味

•難しい言葉の意味

•鯉のぼりの歌の歴史

 
らく先生
「いらかの波」の鯉のぼりの歌詞は難しい言葉がたくさん。
それぞれの言葉の意味も詳しく解説します。

●「屋根より高い」のこいのぼりの歌詞の意味は別記事で解説しています!
こいのぼりの歌詞の意味|お母さんがいないのは時代のせい

●「屋根より高い」のこいのぼりの2,3番の歌詞は別記事で解説しています!
こいのぼりの歌詞には2番や3番がある|色々なパターンを紹介

 

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鯉のぼりの歌詞の意味

ここでわかること

•鯉のぼりの歌詞

•難しい言葉の意味

•鯉のぼりの歌詞全体の意味

 
らく先生
【いらか・たちばな・ももせ】など難しい言葉の意味もそれぞれ解説します。

こいのぼりの歌詞【いらかの波】

甍(いらか)の波と雲の波

重なる波の中空(なかぞら)を

橘(たちばな)かおる朝風に

高く泳ぐや 鯉のぼり

開ける広き其の口に

舟をも呑まん様(さま)見えて

ゆたかに振(ふる)う

尾鰭(おひれ)には

物に動ぜぬ姿あり

百瀬(ももせ)の滝を登りなば

忽(たちま)ち竜になりぬべき

わが身に似よや男子(おのこご)と

空に躍(おど)るや鯉のぼり

(作詞:不詳 作曲:弘田龍太郎)

たのくん
たのくん
すごく難しくて何て言ってるかわからないや。
 
らく先生
難しい単語の意味から説明していくわね。

難しい言葉の意味

●甍(いらか)

→瓦屋根のこと。

●甍(いらか)の波

→いらかの波=瓦屋根が波のように見えること。

甍(いらか)は【いろこ=鱗・うろこ】という語から出来たと言われています。

瓦屋根は確かに鱗みたいです。

●雲の波

波のような模様の雲を表現しています。

●中空

空の中

●橘

→日本に古くからある柑橘。5月頃に白い花が咲きます。

●百瀬

→たくさんの川の流れが速く急なところ。

瀬=川の急な流れという意味。他にも川の浅いところという意味も。

百=たくさんという意味で使われています。

●〜ぬべき

→きっとなるに決まっている、なるに違いない


●躍る

→勢いよく飛び上がること。

豆知識

●「躍る」「踊る」の違い

•踊る=ある決まりに従って踊ること、人に操られて踊ること。

•躍る=跳ね上がる、飛び上がるなど体が勝手に動くこと。
 「胸が躍る」など喜び、期待、ワクワクを表すことも。

歌詞全体の意味

●鯉のぼりの歌詞全体の意味
男の子に空を雄大に泳ぐ鯉のぼりのように、強くたくましく立派に育って欲しいという願いが込められています。

●意訳

瓦屋根と雲が波のようだ

その2つの波が重なる空の中を

橘の花の香りがする
朝の風に吹かれて

鯉のぼりが高く泳いでいる

開いている大きなその口は

船さえ飲んでしまいそうで

ゆったり豊かに振る尾ひれには

何にも動じない

堂々とした様子が表れている

流れが急な所がたくさんある滝を登り切れば

あっという間に竜になってしまうに違いない

「男の子よ、そんな私のようになりなさい」と

空で勢いよく跳ねる鯉のぼり

たのくん
たのくん
滝を登ったら鯉が竜になるの?どういうこと?
 
らく先生
この歌は中国の昔話が題材にされているのよ。
たのくん
たのくん
どんな話なの?
 
らく先生
詳しく解説するわね。

鯉のぼりの歌の歴史

ここでわかること

•題材の中国故事の内容

•作者が不詳だった理由

•小学校の教科書の歌だった

歌詞の題材=中国故事

この歌詞の題材にされているのは中国故事。

中国には「竜門」という急な流れの滝があり、その滝を登り切ると竜になれると言われていました。

多くの魚たちがチャレンジしては失敗。

そんな中鯉だけは見事登り切ることができたのです。

そして鯉は本当に竜になり、大出世を果たしました。

この話が元となり【鯉=立身出世の象徴】と言われているのです。

別記事で鯉のぼりを飾る意味や鯉が表す意味について詳しく解説しています。

鯉のぼりの鯉の色が表す意味は時代と共に変化している

作者は不詳にされた

この歌の作詞者は不明。

作曲者は弘田龍太郎さんですが、長い間【作曲者不詳】とされていました。

「鯉のぼり」が発表されたのは1913(大正2)年。

弘田龍太郎さんはこの時まだ21歳の音楽学校2年生でした。

学生の時に作曲したため、著作権が認められなかったと言われています。

 
らく先生
弘田さんは著作権を認めて欲しかったけど、著作権協会が「学生だから」って認めてくれなかったみたい。
たのくん
たのくん
それっておかしいよね。
 
らく先生
今は弘田さんが作曲したことがはっきりしているから、表記されるようになったけどね。

小学生の教科書の定番

鯉のぼりの歌は1913(大正2)年に『尋常小学唱歌 第五学年用(小学校の教科書)』に掲載されたのが初出しです。

その後昭和に入ってからも、小学生の音楽の教科書の定番でした。

1977(昭和52)年からは文部省により「歌詞が現代では難しすぎる」という理由で教科書から削除。

しかし、1989(平成元)年からまた掲載されるようになりました。

 
らく先生
小学5年生の教科書に掲載されることが多いみたい。
たのくん
たのくん
これくらいの歳になったら難しい日本語も勉強しなさいってことかな?
 

現在は知らない人も多い

小学校の音楽の教科書の定番の「いらかの波」の鯉のぼり。

しかし現代では「屋根より高い」のこいのぼりの方がよく歌われています。

教科書に載っているからと言って必ず歌われるわけではなく、この歌を知らないという人は増えています。

現在、【鯉のぼりを飾る意味=が家族の健康を祈るもの】というイメージが強いです。

そのためこの歌の「立身出世」を題材にした歌詞がしっくりこない人も。

これもこの鯉のぼりの歌が歌われなくなっている理由なのかもしれません。

男の子の立派な成長を願う歌

この記事でわかったこと

•鯉のぼりの歌詞=こいのぼりの雄大さをたたえ、男の子の立身出世を祈る意味が込められている。

•鯉のぼりは中国故事の「鯉の滝登り」を題材にして作られている。

•小学校の音楽の教科書の常連。

•難しい古語が多いためか、あまり歌われなくなってきている。

「いらかの波」から始まる鯉のぼりの歌は、難しい日本語が使われ、子どもには歌いづらいと思います。

しかし、この歌をきっかけに鯉のぼりに込められた深い意味や昔の日本語に親しむことができます。

こどもの日が近づいたら歌ってほしい一曲です。

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