森のくまさんの歌詞の意味がよくわからないのは日本語アレンジが原因

日本で知らない人はいないというくらい多くの人に親しまれている森のくまさん。

優しいくまさんが突然「お逃げなさい」と言う、意味のよくわからない歌です。

こうなってしまったのは原曲のアメリカ民謡を変にアレンジしてしまったから。原曲の歌詞には違和感はありません。

そして、現在この歌詞の意味の解釈は複数あり、どれが正解かズバリと答えることができません。

どう解釈するかはそれぞれの自由という状態。

とはいえ、元々は原曲と同じ意味でくまが自分(くま)から逃げることを提案するものでした。

この記事では、歌詞の意味がわからなくなった原因の日本語アレンジについて、原曲と比較しながら詳しく解説するのはもちろん、

現在この歌の解釈に明確な答えが存在しなくなった謎にも迫ります。

この記事でわかること

・歌詞が意味不明になった原因

・原曲と日本語歌詞の違い 

・現在歌詞の意味をズバリと答えられない理由と諸説

・子どもに聞かれた時の答え方の例

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意味不明な歌詞の原因はメルヘンアレンジ

森のくまさん 歌詞 意味

この歌は原曲のアメリカ民謡を元に作られました。

日本語歌詞は原曲とは違って変にメルヘンにされています。これが全ての違和感の原因です。

原曲のくまさんは友好的な雰囲気ではなく、主人公を襲うつもりで話しかけてきます。

「逃げなくて大丈夫?自分は怖い熊でこれから君を襲うけど」というニュアンス。

くまはくまから逃げろと言っていて、主人公は怖いから逃げたというのが誰でも分かるような歌詞です。

一方日本語歌詞は、くまさんは逃げろと言いつつとても優しく、落とし物を拾ってくれ、最後には一緒に歌っています。

日本語歌詞は子ども向けの歌ということを意識して、メルヘンアレンジしすぎてしまったのです。

その結果意味がよくわからない矛盾した内容になり、後から意味が通る解釈を考える人が続出する歌になりました。

たのくん
たのくん
原曲と同じ内容にすればよかったのにね
先生
らく先生
原曲の内容は日本では子供向けとしてはNGにされたのよ
たのくん
たのくん
一体どんな歌詞なの?
先生
らく先生
結構シリアスよ〜詳しく見てみましょう
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原曲と日本語歌詞はこんなに違う

森のくまさん 原曲 日本語歌詞 違い

原曲はボーイスカウトの歌

原曲には色々なバージョンがあると言われていますが、内容はどれもほぼ同じ。

一番有名でよく歌われている歌詞を紹介し、日本語と比較していきたいと思います。

英語の歌詞の作者は不明で、アメリカでボーイスカウトの時に歌う歌として広まりました。

ちなみにメロディーにはさらに原曲があり、Sipping Cider Through a Straw』というストローでサイダーを飲む内容の歌です。

原曲の日本語訳

ある日道の途中でかなり大きいクマと出くわした

互いに見合って、クマは言った「逃げなくて大丈夫?銃も無いのに」

僕はクマに言った「そりゃいい考えだ  それじゃ早速逃げるとしよう」

僕は走って逃げ出した、でもすぐ後ろにはあのクマが

道の先には木があった、あぁ ありがたい

低い枝でも3メートル、運にまかせて大ジャンプ

体は宙を舞ったけどあの枝まではとどかない

心配しないで、機嫌を悪くしないで、

倒れかけながらもなんとか枝をつかめたんだ

僕の話はこれでおしまい  これ以上は何もないよ

またどこかであのクマに  出くわさない限りね

 

The other day,I met a bear, A great big bear,A way up there. 

He looked at me,I looked at him,He sized up me,I sized up him.

He says to me,”Why don’t you run?” “‘Cause I can see,you have no gun.”

I say to him,”That’s a good idea.” “Now let’s get going,get me out of here!”

I began to run,away from there,But right behind me was that bear.

And on the path ahead of me, I saw a tree,Oh glory be.

The lowest branch was ten feet up,I’d have to jump and trust to luck.

And so I jumped into the air,But that branch away up there.

Now don’t you fret, and don’t you frown,I caught that branch on the way back down.

That’s all there is,there ain’t no more,Unless I meet that bear once more.

 
豆知識

●怖い続きがあるバージョンも
英語では複数の歌詞が存在し、歌詞の内容に続きがあるものも。この続きの歌詞が少し怖いと言われています。

後日また主人公は同じくまと遭遇するのですが、最終的にくまさんをリビングの敷物にしてしまったようです。

And so I met That bear once more He’s just a rug On my living room floor
あのクマに再び会ったんだ。今はそのクマは、リビングの床に置いてあるただの敷物さ

日本語の歌詞の内容

1.ある日森の中でくまさんに出会う

2.くまさんがお嬢さんに「お逃げなさい」と言う

3.ところがくまさんはついてくる

4.くまさんはお嬢さんの落とし物(白い貝殻のイヤリング)を拾ってあげる

5.お嬢さんはくまさんにお礼を言い一緒に歌う

原曲と日本語歌詞との違い

こうして比べてみると、原曲と日本語歌詞の内容はかなり違うことがわかります。

 

原曲

日本語歌詞

主人公

年齢性別不明

女の子

くま

人を襲う怖い性格

親切で優しい

雰囲気

シリアス

メルヘン

結末

主人公逃げ切る

一緒に歌う

たのくん
たのくん
もはや別の歌だね!で、日本語の歌詞の意味はズバリ何なの?
先生
らく先生
ズバリ…答えはよくわかりません!
たのくん
たのくん
なにそれすっきりしない!どういうこと?
先生
らく先生
色んな事情がある歌なのよ〜

歌詞の意味をズバリと答えられない理由

アレンジし過ぎて意味がわからなくなった日本語版森のくまさん。

この歌詞の意味をズバリと説明する1つの答えがないというのが現状です。

ただ、元々は原曲と同じで、くまさんが自分(くま)から逃るよう提案するという意味合いで作られました。

なぜズバリと答えられなくなったのか解説します。

正解を聞ける人がいない時期があった

この歌詞の作詞作曲者は変化していて、誰に答えを聞くべきかわからない期間がありました。

それは、誰でも歌詞の意味を創造できる期間でもあります。

その間に色々な人が色々な説を考え、それが噂のように広まりました。

そして、みんなが自分が初めて聞いた説や、面白いと思った説をそれぞれ正解だと思っている状態に。

●作詞作曲者の変遷
・1972年「みんなのうた」で紹介された当時作詞作曲者不明(アメリカ民謡)

・その後馬場 祥弘が作詞作曲者であると主張し、1980年頃にJASRACに登録

・原曲が存在し日本語歌詞は口づてに広まったとしていた人達が、馬場氏の作詞作曲ではないという証拠をJASRACに提出

・原曲がアメリカ民謡であることが証明され、作曲者は不明(アメリカ民謡)に戻る

・歌詞については十分な証拠がないとして日本語訳詞:馬場祥弘と登録されることになった

現在も明確に答える人がいない

作曲者は不明のままですが、現在作詞者は登録され、はっきりしている状態。

歌詞の意味がわからないなら、作詞者にズバリと意味を答えてもらえばいいのでは?と思うところです。

しかし、作詞者である馬場氏は「聞く人の想像に任せれば良い」と話しており、明確な答えをしていません。

他に日本語歌詞の意味を説明できる人もいないため、現状歌詞の解釈の仕方は色々あって良いということになります

たのくん
たのくん
どんな説があるのか気になるな
先生
らく先生
色々あるけど、その中から2つ紹介するわね
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歌詞の矛盾解消のために作られた説

森のくまさん 歌詞 意味 説

意味が通らない日本語歌詞の矛盾を解消するべく、色々な説が生まれました。

楽譜化されたものとテレビで紹介されたものを紹介します。

説①実は小鳥さんが登場してた

現在の歌詞では登場しない小鳥が「くまからお逃げなさい」と言ったという説です。

実際に1975年全音楽譜出版社から発行された楽譜の2番で「小鳥さん」が登場。

しかし、他の歌詞と違うというクレームからこの楽譜からも小鳥はいなくなりました。

楽譜化される何年も前から、小鳥が登場する歌詞は口伝てで広まっていたとも言われています。

説②僕じゃなくてこの場所が危ない

このくまは争いを好まない性格で、この場所が危ないから逃げた方が良いとすすめたという説です。

これは2005年に日本語作詞者として登録されている馬場 祥弘がテレビ番組で説明したものです。

前述の通りその後馬場氏は「聞く人の想像に任せれば良い」と話しており、この解釈が絶対というわけではないようです。

子どもに聞かれた時はこう答えよう

子どもと一緒に歌っている時に「くまさんは誰から逃げてって言ったの?」と聞かれた場合、どう説明したら良いのか迷いますよね。

ここでは答え方の例を2つ紹介します。参考にしてみてください。

このくまさんはたまたま親切だった

くまさんが熊から逃げろと言った原曲の話をしたいけど、原曲のシリアスな内容を説明するのは難しいと思う場合、

この熊さんはたまたま親切だったという風に話すと子どもにも分かりやすいでしょう。

プレママ
ママ
くまさんは熊は人を襲ってくる動物だから森で会ったら逃げないとダメだよと女の子に教えてあげたかったんだよ

この森が危ないから逃げてと言った

この場所が危ないから逃げてと言ったという説を伝えてみても良いでしょう。

プレママ
ママ
この森は暗くなると危ないから逃げた方が良いよって教えてくれてるんだよ

様々な解釈ができる歌なので、大人が明確に答えず、子どもと一緒にどんな歌なのか考え想像を膨らませてみるのも良いかもしれません。

メルヘンアレンジは色々な説を生み出した

この記事のまとめ

・歌詞の意味がよくわからないのは、日本語版のメルヘンアレンジが原因

・原曲はシリアスな内容で、日本語歌詞のような矛盾はない

・現在は歌詞の意味をズバリと明確に答えを示すことができない

・歌詞の意味は複数説、小鳥が登場したりその場所が危ないとするものなどがある

意味はわからなくなってしまいましたが、この歌が日本で愛されているのは、メルヘンアレンジがあってこそだと思います。

色々な意味が考えられる歌なので、自分なりの想像を膨らませてみても良いでしょう。

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