・調味料の量や種類の調整
・ホットクック機能の自動/煮詰めるを駆使
・食材の準備に少しだけ気を配る
・場数を踏んで慣れる
ホットクックで作る料理はまずいという意見が多数あります。
私はこの意見を聞いて購入前に不安になりました。
しかし、実際使ってみると美味しい料理を作ることができ、日々満足です。
ただ、いくつか【まずい料理にしないための対策】はする必要があると感じています。
この記事では【私がホットクックで自分好みの料理を作るためにやっていること】を紹介していきます。
最初に|自分や家族の好みの分析
どんな味、食感が好き/嫌いかを再確認
↓
ホットクックで料理する時に気をつけることがわかる!
味の好み→濃い味NG
我が家は私、夫、子ども(2歳)の3人家族です。
私=薄味が好み
夫=割と濃い味が好み、でも薄味でもOK
子ども=年齢的に濃い味NG
子どもがまだ小さいこともあり、我が家では濃い味にならないように気をつけています。
しかし、子どもがあまり薄味だと食べてくれないため、薄すぎはNG。
夫も私も砂糖をたくさん使った煮物などは好まず、あまり砂糖は使いません。
つまり、甘過ぎもNGです。
・薄味寄りが◎
・甘すぎるのはNG
野菜の柔らか過ぎはNG
家族全員=野菜の加熱し過ぎNG
野菜に火を通し過ぎて、水分が抜けてしまった時の食感が好きではありません。
・姿がわからなくなるほど煮込んだ白菜やきゃべつ
・煮込み過ぎて溶けたじゃがいも
程よく柔らかく煮るのはOK。
あくまで加熱し過ぎた状態がNG。
調味料の量と加熱時間に注意
・味は薄めが良い(薄過ぎNG)
・野菜の食感は適度に柔らかくがベスト
つまり、調味料の使い過ぎと加熱のし過ぎに注意すればOKということ。
改めて好みを分析してみると気をつけるべきことがはっきりわかります。
調味料編
ホットクックを使い始める時、多くの人が参考にするのがSHARP公式(ホットクック付属)レシピ。
このSHARP公式レシピの味付けの特徴を知ると、どんな対策をしたらいいのかがわかります。
・調味料の種類多め
・酒の量多め
・砂糖多め
調味料は基本減らす
ホットクックの公式レシピを参考にして初めて料理する場合は、調味料を½〜⅔にして作るようにしています。
薄くできる分には後から足せばOKだから
前述の通り我が家の好みは薄味。
しかし、ホットクックの公式レシピは調味料が多めです。
つまり、公式レシピのまま作るとまずいと感じる可能性が高いと判断。
初めて作る料理の場合、思い切って調味料は半分くらいにすることにしました。
調味料を減らす具体例
前述の通り公式レシピはたくさんの調味料を使っています。
【かぼちゃの煮物】を例に見てみましょう。
●公式レシピの分量
【食材】
かぼちゃ ¼〜½程度
【調味料】
酒 大さじ3
みりん 大さじ3
砂糖 大さじ1と½
しょうゆ 大さじ½
塩 少々
普通のレシピと比べて酒、みりんの量がものすごく多いと感じています。
醤油の量は普通のレシピよりも少なめなのでこのまま作っています。
砂糖の量はぱっと見はそれほど多いようには感じません。
しかし、ホットクックは野菜の味が濃く感じられるので砂糖をこんなに入れてしまうと素材の味がかき消されてもったいないです。
甘いかぼちゃの場合、ホットクックでは砂糖なしで美味しくできます。
なので切ってる時点で「甘そう」と思う場合は、砂糖なしで作っています。
甘みが少ないかぼちゃを使った場合でもこの半分以下で十分だと感じています。
●私好みの分量
【調味料】
水 大さじ3
みりん 大さじ2
砂糖 小さじ1(なしの場合も)
しょうゆ 大さじ½
ホットクックは無水調理鍋ですが、水分が少ない野菜だけで煮る場合は少し水を入れたほうが美味しくできます。
出汁パックをフル活用
ホットクック×茅乃舎のだしの相性はとても良いです。
なので、私は茅乃舎だし/煮干しだし/野菜だしをよく使って料理します。
使い方は以下の通りです。
だしの種類 |
使い方 |
---|---|
茅乃舎だし 煮干だし |
肉×野菜をだしと一緒に煮る |
野菜だし |
コンソメの代わりに使う |
だしパックを破って調味料のように使えば、味がしっかり感じられます。
なので、とりあえずは茅乃舎のだしのみで加熱→出来上がり後必要なら醤油などを追加するようにしています。
調味料を後入れ(煮物以外)
ホットクックのレシピは手軽&便利さを求める人のために、調味料・材料を最初に全部入れるものが多いです。
しかし、味噌や醤油は加熱し過ぎると風味が損なわれ美味しさが半減。
料理によって後入れにする方が美味しくできると感じます。
●公式レシピのみそ汁
=味噌を先入れ
→通常の作り方のように後入れする方が何倍も美味しい。
ホットクックの機能編
ホットクックには便利な機能がたくさんあります。
美味しい料理を作るために、私がよく使うのは以下の3つ。
・自動メニュー
・手動【無水でゆでる】
・蓋を開けて煮詰める
一般的には便利でよく使われている機能ですが、私があまり使わない機能=予約機能です。
自動メニューを駆使する
ホットクックにレシピがないメニューを作る場合でも、自動メニューを使って料理するようにしています。
自分で色々考えなくても、ホットクックが考えて美味しく料理してくれるから。
SHARP公式でも似ているメニューで調理することをおすすめしています。
メニュー集に載っていないものでも、食材や加熱時間、混ぜ方が似ているものがメニュー集の中にあれば、そのメニューキーを使うことでうまく調理することができます。
(SHARP公式HPより)
【私の自動メニュー使用例】
自動メニューの名前 |
調理イメージ |
実際に作っている料理 |
---|---|---|
ホイコーロー |
炒め煮全般 |
白菜と豚肉の炒め煮 |
鯖の味噌煮 |
混ぜない煮物 |
メカジキの煮付け |
無水肉じゃが |
じゃがいもを使った煮物 |
鶏もも肉とじゃがいもの甘辛煮 |
鶏のタンドリー煮 |
手羽元を使った煮物 |
手羽元と野菜の和風煮 |
じゃがいものガレット |
オムレツ(火の通りやすい食材) |
ほうれん草とベーコンのオムレツ |
野菜ジュースのケーキ |
ホットケーキミックス使用 |
バナナホットケーキ |
・似ている食材を使っているメニューを使う
・火が通りやすい料理は調理時間20〜25分程度のメニューを選ぶ
料理名だけではなくて食材や加熱時間にも注目して選ぶのがおすすめです。
【ほうれん草とベーコンのオムレツ】
→当初『オープンオムレツ』を使用予定。
→しかし調理時間が55分。
→冷凍ほうれん草やベーコンは火が通りやすいので加熱時間は短くてOKだと判断。
→調理時間25分の『じゃがいものガレット』で調理。
ホットクックで手動調理をしようとすると考えることがたくさんあります。
・調理方法
(煮る、炒める、無水で蒸す、蒸す、低温調理など)
・まぜる/まぜない
・温度設定するか
・加熱時間
普通のコンロの料理と勝手が違うので、特に使い始めの頃は自動メニューで作った方が安心です。
加熱時間15分以下=手動
慣れてきてからは、加熱時間10〜15分でいいかなと思う料理の時は手動を使っています。
自動メニューは最低でも大体加熱時間20分だから
自動メニューの方が難しいことを考えず料理ができ、基本的にはおすすめです。
しかし、ホットクックの自動メニューは加熱し過ぎてしまうことがあるという欠点があります。
【私の手動料理例】
作っている料理 |
手動設定 |
---|---|
鶏胸肉の塩麹焼き |
無水でゆでる15分 |
鮭のちゃんちゃん焼き |
無水でゆでる15分 |
・加熱しすぎると食材がかたくなってしまう
・野菜から水分が多く出そう
このような場合には手動で作る方が自分好みの仕上がりになります。
煮詰め機能が便利
ホットクックは蓋を開けたまま煮詰める機能があります。
野菜の水分が予想以上に出てしまい味がぼやけてしまった時に重宝する機能です。
※煮詰め機能=2019年以降の機種から
私は玉ねぎが好きで、入れ過ぎてしまうことが多々。
玉ねぎからたくさん出た水分のおかげで味がぼやけていまいちに。
煮詰め機能で3分加熱
→水分が飛んで味がしまって美味しくなる
予約機能はあまり使わない
私の家族は野菜が柔らかくなりすぎるのが嫌いです。
なので、私はあまり予約機能は使わないようにしています。
予約機能は加熱時間が長いから
ホットクックの予約調理は食材が腐らないように最初に加熱、予約時間ギリギリに仕上げます。
●予約調理の流れ
①予約直後に一旦沸騰させる
②食品が腐敗しやすい温度帯を避けた温度(高温)で保温
③予約時間直前に仕上げる
とても優秀な機能ですが、加熱時間が長くなるので出来上がった料理は好みが分かれるものになります。
●予約調理の料理の状態
・野菜が溶ける/クタクタになる
・肉魚がパサつく
・食材の水分が出て、味がぼやける
個人的に、予約料理より作ってすぐの方が好みです。
なので、別の方法でホットクックで手間をかけずに夕食作りをしています。
食材の準備編
ホットクックは食材と調味料を入れればOKな便利・手軽さが魅力です。
・野菜の量
・魚の下ごしらえ
・肉の解凍方法
・肉の下ごしらえ
野菜の入れすぎに注意
ホットクックは食材の水分を逃すことなく鍋に閉じ込めて調理するのが特徴。
この特徴があるからこそ無水でも美味しい料理ができます。
しかし、野菜を入れすぎると水分が多過ぎて味がぼやけてしまうことがあります。
ホイコーローを、分量以上のキャベツ&玉ねぎ追加で料理
↓
水分だらけでもはや煮物状態に
魚が生臭い時は臭み取り
魚の臭みが強い場合には、面倒でも臭み取りをするようにしています。
ホットクックは素材の味を鍋に凝縮させるのが特徴
↓
魚の臭みまで鍋いっぱいに凝縮してしまう
解凍は冷蔵庫でじっくり
ホットクックは【冷凍肉魚=そのまま料理してOK】と公式HPにも記載があります。
しかし、私は凍ったまま料理はしていません。
ホットクック料理に限ったことではないのですが、冷凍肉などの解凍は冷蔵庫でじっくり派です。
急速な解凍は食材の味が落ちることがあるから
ホットクックや電子レンジでも肉などの急速解凍はドリップが出て味が損なわれがち。
場合によっては肉が臭くなることもあります。
なので冷凍肉&魚は前日に翌日使う予定の肉を冷蔵庫に移すようにしています。
肉の蒸し焼きには油膜
ホットクックの【無水でゆでる】で鶏胸肉などを焼くと、フライパンで弱火でじっくり焼いたような仕上がりになります。
元々、肉を弱火でじっくり焼く料理をフライパンでもよくやっていました。
これを今はホットクックにお任せです。
その時に絶対忘れてはいけないのが【肉に油膜を作る】ことです。
肉に油膜を作る
=肉のまわりを油でコーティングする
これをすることによってホットクックでじっくり加熱しても肉汁がダダ漏れにならず、ふっくら仕上がります。
気持ち編
ホットクックの料理をまずくしないために1番必要なことは場数を踏むこと。
とにかく失敗を恐れず使ってみて慣れるのが美味しい料理を作る近道です。
失敗を恐れずやってみる
ホットクックで美味しい料理を作るのに必要なことはとにかく使って慣れること。
私はホットクックを買ってから週6〜7使っています。
事前に『他の調理器具と勝手が違う』ことをいくつものブログを拝見して知っていました。
なので最初の1週間は、失敗を恐れて調味料を半分にするなど石橋を叩きまくってスタートしました。
使っていくうちにだんだん普通の料理との違いを理解。
今では自分なりに美味しく作れるようになっていったと思います。
もちろん多くのブログやレシピを参考にさせてもらいながらです。
使い始め3週間目には手動調理もできるようになりました。
ホットクックでまずい料理を作らないために必要なこと
→失敗を恐れないで何度も使って慣れる
まずい料理は諦める
私はホットクックの苦手分野については美味しく作ることを諦めています。
●ホットクックの苦手分野
・シャキッと炒める
・パリッと焼く
・ご飯を炊く
これらをホットクックで美味しく作ろうとしても現状は不可能だと思っています。
・炒め物
=シャキッとはしない
・焼き物
=蒸し焼きになる
・ご飯を炊く
=食感が悪くなる
もしこれらをホットクックで作る時は味より効率重視の時。
ホットクック料理=場数を踏んで慣れるが1番◉
・まずは自分や家族の好みを分析
・調味料の量や種類を好みに合わせて調整する
・最初はホットクックの自動調理と煮詰めるを駆使
・慣れてきたら加熱時間が短くできる手動も使ってみる
・食材の量や下ごしらえに少しだけ気を配る
・とにかくたくさん料理を作って慣れる
ホットクックで作った料理はまずいと言われないために、私がしていることを紹介しました。
この記事に書いたことはあくまで私や家族の好みに合ったやり方です。
それぞれの家庭ごとに合ったやり方があると思います。
ホットクック導入当初は正直まずい料理もありました。
しかし現在、夫は美味しいと言って食べてくれています。
子どもは手を止めずにぱくぱく食べてくれます。
この記事で紹介した【自分達向けのまずい料理を作らない対策】をしているからだと思っています。
たくさん書きましたが、やってみると難しいことは何一つありません。
最もやるべきことは、場数を踏んで慣れること。
これが美味しく作るコツを掴む最善の方法だと思います。
この記事がホットクックの料理はまずいという印象を打破するきっかけになれば嬉しいです。