この記事ではホットクックの【素材を生かす特徴】について解説しています。
•ホットクックの特徴
•特徴がまずい料理の原因になるケース
•特徴からわかるホットクックの得意/不得意
ホットクックの特徴|美味しさの秘密
•素材の水分を生かす
•素材の味を生かす
•絶妙な火加減で調理
素材の水分を生かす
ホットクックは素材の水分を料理に最大限活用して美味しい料理を作ります。
ホットクックの正式商品名=水なし自動調理鍋。
食材の水分を鍋に逃さず閉じ込めて、料理に使うから無水でも焦げずに料理可能です。
•普通の料理
→水分が蒸発、蓋をしていてもどんどん外に逃げる
•ホットクック
→鍋の中に封じ込めて存分に料理にフル活用
素材の味を生かす
素材から染み出した水分には旨みがたくさん含まれています。
食材の水分を鍋から逃すことなく料理する
=食材の味も存分に生かせるということ
食材の旨みや甘みが全体に染み出した料理は、美味しさが凝縮されて格別な味になります。
●ホットクックの無水肉じゃが
→野菜の旨みが煮汁に凝縮
→野菜だしを使って料理したかのような甘み・旨みを感じる
絶妙な火加減
ホットクックは絶妙に火加減の調整をしてくれます。
最初は強火
↓
日の通り具合を確認
↓
弱火でじっくり加熱
ホットクックの蓋の蒸気センサーと底の温度センサーがしっかり温度を管理。
絶妙な火加減の調整が食材の旨みを引き出してくれる重要なポイントなのです。
食材の中にはじっくり加熱することで甘みが増すものもあります。
このような食材をホットクックで調理すると美味しさが何倍にも感じられます。
じゃがいもに含まれるデンプン分解酵素βアミラーゼ
↓
低温で長く加熱すると糖に変化して甘くなる
絶妙なかきまぜ
他の調理鍋にはないホットクック独自の特徴はかきまぜです。
食材の火の通り具合を見張って、絶妙なタイミングでかきまぜてくれます。
このかきまぜにより水が少なくても焦げつかず、料理全体に味が行き渡ります。
かきまぜパターンは料理に合わせて何百通りも開発されているから、ちょうどいいまぜ加減に。
特徴がまずい料理の原因になるケース
ホットクックの特徴は基本的には料理を美味しくしてくれます。
しかし、悪く作用した場合まずい料理になることも。
•水分が多過ぎて料理が水っぽくなる
•魚の臭みが凝縮される
•肉汁が肉から出過ぎる
など
素材の水分が出過ぎた場合
素材の水分を逃さず料理するというのはプラスに働くことばかりではありません。
素材の水分が多すぎて料理が美味しくなくなる場合もあるのです。
料理全体が水っぽくなる
素材の水分が多く出た場合は料理全体が水っぽくなることもあります。
●肉じゃがに玉ねぎ大量
→玉ねぎの水分が多くですぎて、水っぽい肉じゃがに
味が決まらない
素材の水分が出過ぎた場合は思ったより薄味になることもあります。
●ホイコーローに春キャベツを使う
→水分が出過ぎて、想像より薄味に
食感が悪くなる
食材から水分が出過ぎると食感が悪くなることがあります。
玉ねぎや白菜はほぼ存在感ゼロの状態になることも。
●ホイコーローに春キャベツを使う
→クタクタ、分量は1/4以下に
調味料過多の原因になる
素材の水分がたくさん出ると予想される場合、先入れする調味料を多めにしがち。
結果、調味料が多過ぎてしょっぱい/バランスの悪い料理になってしまうのです。
素材の味が仇になる場合
素材の水分と味を生かすということは、悪い部分も活かしてしまうということ。
肉魚の臭みも凝縮
素材の水分を鍋から逃さず味を凝縮=生臭さも逃さず凝縮してしまうことも。
食材自体が生臭い場合、普通の料理よりもいまいちな味に仕上がります。
●生臭い魚を使った場合
→生臭さが全体に行き渡った料理に
ものすごく生臭いメカジキの煮付けに…とてもまずかったです。
酸っぱさやクセも凝縮
野菜が酸っぱかったり、クセがある場合も、料理に大きく影響します。
●酸味が強めのトマトでスープ
→酸味が引き立ったトマトスープに
息子は一切口にしてくれませんでした。
肉汁を閉じ込めにくい
ホットクックの特技は食材の水分&旨みを鍋に閉じ込めること。
食材に閉じ込めるわけではないということに注意しましょう。
●ホットクックの料理法
じっくりと火を通して、鍋全体に素材の水分と旨みを凝縮
↓
肉汁が肉からどんどん溢れ出ることも
もちろん全ての料理が肉汁ダダ漏れ状態になるわけではありません。
•煮汁が少ない肉/魚料理
•蒸し焼き
•加熱し過ぎ
この場合は食材自体から旨みが染み出し、ジューシーさがなくなり易くなります。
●肉/魚料理のコツ
・加熱し過ぎない
・煮汁の多い料理にする
→カレーやスープのように染み出した旨みも一緒に食べる料理が◎
特徴からわかる得意/不得意
ホットクックの得意不得意分野を知ると、特徴をフル活用した美味しい料理を作ることができます。
•ホットクックは【素材の水分と味を生かす】と美味しくなる料理が得意
•【素材の水分と味を生かす】がマイナスに影響する料理が不得意
ホットクックの得意/不得意
得意 |
不得意 |
---|---|
煮物 |
炒め物 |
スープ |
焼き物 |
カレーやシチュー |
揚げ物(不可) |
蒸し物 |
炊飯 |
低温調理 |
ホットクックは素材の水分や味を料理に余すことなく使って美味しく仕上げます。
そのため、カレーやスープのように煮汁も含めて味わう料理が得意です。
反対に、水分は盛り付けず、食材だけ食べる炒め物や焼き物は不得意です。
炒め物などをする時は、水分を逃さない工夫をする必要があります。
炒め物をする時、片栗粉を使う
→旨みも一緒に味わうことができる
食材の向き/不向き
食材によってもホットクック調理に向いている/向いていない食材があります。
向いている食材 |
向かない食材 |
---|---|
根菜類 |
葉野菜 |
水分少なめの野菜 |
水分多めの野菜 |
塊肉/魚 |
薄切りor細かい肉/魚 |
野菜
水分が比較的少なめで火を通すと旨みが出やすい野菜はホットクック料理に向いています。
この特徴は根菜類に多いです。
●向いている野菜
・にんじん
・じゃがいも
・さつまいも
・玉ねぎ
など
玉ねぎは調味料のように味(旨み)が出るのでホットクック向きですが、水分が多く出る場合があるので入れる量に注意が必要。
反対に、水分量が多いもの、水分から青臭さなど野菜のクセが出る野菜は向いていません。
●向いていない野菜
・きゅうり
・レタス
・白菜
・小松菜
・チンゲン菜
など
水分が多い野菜を使う時は入れすぎに注意しましょう。
全体的に水っぽさが目立ち、料理の味がぼやけることがあるからです。
無水で美味しい料理を作るために、敢えて水分の多い野菜を多めに入れることもあります。
ただこの場合、好みが分かれる味になることが多いです。
無水カレーにトマトを使用
=トマトの甘味と酸味が凝縮
【好き】カフェのカレーみたいで美味しい
【嫌い】いつものカレーと違って美味しくない
肉魚
ゆっくりじっくり火を通す特徴から、塊肉/魚を煮るとふっくら柔らかくなります。
ただ、薄切りや細かい肉/魚の場合は肉汁が食材から出てパサパサになることも。
【塊肉/魚】
たっぷりの煮汁で煮ると、肉汁が逃げずに柔らかく仕上がります。
【薄切り肉/魚】
肉汁が多く出てしまい、かたくなりやすいです。
【ひき肉/細かい魚】
ひき肉は特に肉汁が出てしまいやすい印象。
肉/魚料理の塊が小さければ小さいほど旨みが逃げ出し易いです。
加熱し過ぎに特に注意が必要だと感じます。
ひき肉は、煮込みハンバーグにすると美味しいです。
ソースに肉の旨みが染み出し、お肉自体もふわふわでジューシーに仕上がるのでおすすめです。
得意×向いてる食材=美味しい
ホットクックに向いている食材を使って得意な料理を作ると美味しい料理が作りやすいです。
料理:無水鶏肉じゃが
食材:じゃがいも、にんじん、玉ねぎ(入れ過ぎ注意)、鶏もも肉
→鶏もも肉はふっくら柔らか
→煮崩れもなく、野菜の旨みが料理に凝縮
逆に、向いていない食材を使って不得意料理をした場合は、失敗し易いです。
料理:薄切り豚肉と春野菜の炒め物
食材:豚バラ薄切り、春キャベツ、新玉ねぎ
→肉汁が出て肉自体に旨みが少ない
→春野菜は水分が出てクタクタ
→豚の脂と野菜の水分で脂っぽいのに水っぽい仕上がり
ホットクックでできる料理はたくさんありますが、得意分野を中心に作った方が満足度は高いです。
不得意分野の炒め物などはフライパン料理に劣る味。
しかし、料理によっては工夫すれば美味しく仕上がります。
自動で勝手に作ってくれるメリットは大きいので、便利さ優先の場合にはホットクックに任せてもいいかも知れません。
ホットクックの特徴は活かさないと損
•ホットクックの特徴は【素材の水分と味を逃さず料理すること】
•ホットクックの特徴は使い方によってまずい料理を作る原因になる
•ホットクックには得意料理と食材の向き不向きがある
•特徴を活かして美味しい料理を作るには【得意な調理法&食材で料理を作る】と◎
ホットクックの特徴は長所にも短所にもなり得ます。
食材の良さを発揮させるはずが、悪い部分を引き立たせてしまった場合、ホットクックの料理はまずくなります。
ここで紹介した【素材を生かす】特徴を上手に活用して、ホットクックで美味しい料理を作るのに役立ててもらえたら嬉しいです。