・ホットクックの料理がまずい時に考えられる理由
・まずい料理にしない対策
「ホットクックの料理が本当にまずいのか気になる」
「まずくなってしまうのはなぜか知りたい」
「美味しく作るヒントが知りたい」
料理がまずい時に考えられる理由
ホットクックで作る料理がまずくなってしまう場合に考えられる理由は以下の通りです。
・公式レシピだけで作っている
・調味料が多過ぎる
・調味料を全部先入れする
・加熱し過ぎ
・食材の水分が出過ぎ
・食材の臭みが出ている
細かくは色んな理由があると思いますが、よく言われるのはこの6つ。
根本の原因はホットクックの良さである【素材の水分と味を生かす】調理法が生かされていないことにあるんです。
※ホットクックの特徴については別記事で詳しく解説しています。
公式レシピだけで作っている
ホットクックを使っている人の多くはSHARP公式(ホットクック付属)レシピを参考に料理していると思います。
しかし、公式レシピの評判はあまり良くありません。
ネットなどでも『公式レシピがまずい』と、まずい料理ができる理由としてあげられているのです。
SHARP公式レシピがまずいと言われる大きな理由は調味料が多すぎること。
公式レシピの肉じゃがの分量
【材料】
じゃがいも 3個(450g)
玉ねぎ 2個(400g)
にんじん 2/1本(100g)
牛薄切り肉 200g
【調味料】
しょうゆ 大さじ4
酒 大さじ3
砂糖 大さじ3
みりん 大さじ2
※他のレシピの参考:クラシル 基本の肉じゃが
調味料が多すぎる
調味料の量/種類が多すぎるとホットクックの料理はまずくなる可能性があります。
公式レシピで作っても、そうでなくてもです。
ホットクックの特徴は【素材の水分と味を生かす】こと。
●素材の水分と味を生かす
=食材から出る水分を使って調理することで、水分から出る旨みまで逃さない
=じっくり火を通すことで食材の味が濃く感じられる
このことからホットクックの料理は調味料をたくさん入れなくても美味しく作れます。
逆に入れ過ぎると、調味料の味の主張も強くなり、まずいと感じてしまうことがあります。
SHARP公式レシピでは大きく2つの理由からたくさんの調味料が使われているようです。
・食材の水分が出過ぎることを予想して薄味にならないため
・食材の臭みやクセを消すため
実際公式レシピ通りの調味料で作ってみた感想は【しょっぱい・甘い・酒くさい】でした。
もちろん料理によって異なりますが、調味料の主張が強く感じられました。
公式レシピでなくても、調味料の量や種類を入れ過ぎるとホットクックの料理はまずくなる可能性があるのです。
調味料の先入れ
味噌や醤油のように加熱により風味が飛んでしまう調味料を先入れすることもまずい理由の一つです。
ホットクックの特徴【弱火・旨みを閉じ込める】をもってしても、味噌や醤油の風味を閉じ込めることはできません。
・弱火でじっくり加熱
→弱火でも調味料の風味は飛んでしまう
・旨みを鍋の中に閉じ込める
→風味は蓋を開けたら飛んでしまう
公式レシピの味噌汁のレシピは味噌を最初に入れているため、出来上がり後味噌の風味は飛んでいます。
加熱し過ぎ
【食感が悪い・煮崩れがすごい】場合、加熱し過ぎかもしれません。
しつこいようですが、ホットクックはじっくり加熱して素材の水分を生かして料理します。
しかし、加熱時間が長くなると水分が食材から出過ぎてしまい、食感が悪くなる可能性が高いです。
食材の種類 |
加熱し過ぎた状態 |
---|---|
野菜(根菜類) |
・柔らかくなり過ぎる ・煮崩れる |
野菜(葉物類) |
・クタクタになる ・溶ける |
肉 |
かたくなる |
魚 |
かたくなる |
野菜の水分出過ぎ
野菜の水分が出過ぎた場合、『まずい』と感じる可能性があります。
●野菜の水分が出過ぎた状態
・料理全体が水っぽくなる
・味がぼやける
・野菜の食感が悪くなる
●野菜の水分が出過ぎる原因
・加熱し過ぎ
・野菜の量が多過ぎる
・水分量が多い野菜を使っている
肉魚の臭みが出ている
ホットクックの特徴【食材の水分と味を鍋に閉じ込める】はいいことばかりではなさそうです。
食材の水分と味を鍋に閉じ込める
↓
肉魚の臭みもしっかり料理に閉じ込める
このことから、臭みが強い食材で料理した場合にはまずい料理ができる可能性があります。
これが「鯖の味噌味を作ったら生臭い」など料理の生臭さが散見される理由です。
この食材の臭みが強くなることの解決策として、SHARP公式レシピの酒の量は多く設定されているように思います。
しかし、肉魚の強い臭みには酒を多くするだけでは対応しきれないのが現実です。
まずい料理にしないための対策
ホットクックでまずい料理を作らないための具体的な対策を紹介します。
・公式以外のレシピで作る
・調味料を減らしてみる
・調味料を後入れする
・加熱時間を加減する
・野菜の量に注意する
・肉魚の臭みをとる
公式以外のレシピで作る
主に公式レシピを参考に料理している場合は、公式以外のレシピで作ってみるのがおすすめです。
ホットクックはユーザーの皆さんが考えたレシピがたくさんあります。
レシピが掲載されているのは主に以下のようなサイトです。
・ユーザーが投稿できるホットクック部
・クックパッド
・youtubeやブログなど個人サイト
私はユーザー個人のブログを参考にすることが多いです。
●薄味・幼児食OKのレシピを知りたい
↓
同じように小さい子どもがいると書いてある人のレシピを参考にすると◎
個人レシピにも色んなものがあります。
・公式レシピのように手間なく作れるもの
・少し手間をかけてもホットクックで美味しく作れる方法を追求しているもの
・健康に気を配ったもの(ダイエットなど)
など
色んなレシピを見て「この人のレシピいい!」と思う人を見つけるとレシピ探しも楽になります。
最初はとにかく検索して色んなレシピを見てみるのがおすすめです。
調味料を減らす
『調味料を減らす』は2種類あります。
①調味料の量を減らす
公式レシピや自分がコンロで作っている料理を参考にする場合、基本的に調味料の量を少なめにしましょう。
●調味料少なめが良い料理
=スープ、煮物、シチューなど
調味料を減らした方が良い=コンロで作る場合に水を使う料理です。
これらはホットクックの場合、水無し/少なめで料理します。
素材の味も引き出されて味も濃いめにできるので調味料少なめで美味しい料理ができます。
●調味料を減らす量
・だし汁、味噌、醤油、みりんなど=½〜⅔
・酒=½以下
酒の量はホットクックレシピは多めなので、半分以下でいいと思います。
●調味料の量変更なしの料理
=炒め物
コンロで作る時に水を使わずに作る料理=調味料はいつも通り(レシピ通り)でOKです。
②不要な調味料を省く
SHARP公式レシピを参考にする場合は、調味料の種類も減らした方が良い場合があります。
具体的には、料理によって【酒・砂糖】はなしにした方が美味しい料理が作れます。
●酒と砂糖をなしにしてOKな理由
公式レシピは…
・臭み取り&水の代わりとして酒の分量が多過ぎるから
・素材の味が引き出されて料理によっては不要なのに、砂糖の量もかなり多めから
例として、公式レシピのかぼちゃの煮物の分量を見てみましょう。
●公式レシピのかぼちゃの煮物
【食材】
かぼちゃ ¼〜½程度
【調味料】
酒 大さじ3
みりん 大さじ3
砂糖 大さじ1と½
しょうゆ 大さじ½
塩 少々
無水で作るために酒がとても多めです。
かぼちゃは特に臭みがあるわけでもないので、この場合は酒より水を使う方がおすすめ。
また、かぼちゃ自体の甘みが引き出されるので、砂糖はなしでも美味しくできます。
もちろん、かぼちゃによって甘みは異なるので必要な場合もありますが、ほとんどは不要です。
調味料を後入れする
味噌や醤油など加熱により風味が飛ぶ調味料は加熱終了後に入れると美味しくできます。
・味噌汁
=加熱終了後に味噌を溶く方が断然美味しい。
・煮物など
=出汁だけで煮た後に必要量だけ醤油を混ぜた方がおいしい場合もある。
ただ、最初に材料を入れて、あとは混ぜる作業まで全部ホットクックに任せる方が手間なし&手軽です。
もし便利さ優先の場合は、味は少しだけ落ちてもOKということにしましょう。
加熱時間を変えてみる
料理がまずいと感じる理由によって、加熱時間を長くor短くしてみると美味しく仕上がる場合もあります。
●加熱延長が良い場合
・肉がほろほろじゃない
・野菜(主に根菜類)がかたい
・味がいまいち馴染まない
など
このような場合、出来上がり後に5分〜10分くらい延長してみるのがおすすめです。
逆に以下のような場合には、加熱しすぎないように少し工夫した方が良さそうです。
●加熱を短くした方がいい場合
・野菜の食感がなさすぎる
・水分が出過ぎている
・味が染み込み過ぎている
など
加熱時間を短くしたい場合、自動メニューを使えなくなるのが現状のホットクックの欠点です。
●ホイコーロー
・自動メニューあり
・加熱時間=20分
【野菜の水分が出過ぎて料理のべちゃっと感が気になる】
↓
手動【炒める5分】で調理
私は手動での調理は、使い始めの頃はよくわからず正直使えませんでした。
手動はホットクックに慣れてきたら使うのがおすすめです。
調理時間を短くする以外にも、加熱し過ぎないように気をつける方法があります。
この方法でまずい料理にならないように対策することも可能です。
加熱し過ぎを避ける2つの方法
①調理終了後はすぐ蓋を開けて盛り付ける
出来上がった後もホットクックの中は熱々。
そのため、放置しておくとじわじわと加熱が進む状態に。
②予約機能は使わない
ホットクックの予約調理は食材が腐らないように最初に加熱、予約時間ギリギリに仕上げます。
つまりセットしてから予約時間までずっと加熱されているということ。
予約調理については別記事で解説しています。
→ホットクックの予約調理は腐る心配なし|すぐ加熱で夏場でも安心
野菜の入れすぎに注意
料理全体の水っぽさが気になる場合には野菜の量を減らしてみましょう。
もしくは水分が多めの野菜を少し減らしてみましょう。
参考:野菜ナビ 水分多い野菜順
ホットクックで料理する場合、野菜から想像以上にたくさんの水分が出てくるから。
何かのレシピを参考にする場合は、レシピ通りの野菜の量&種類にするのがおすすめです。
野菜の量や種類を自己流にし過ぎると水分が多過ぎてまずい料理になるかもしれません。
肉魚の臭みとりをする
臭みが多い肉魚は臭み対策をしてから調理しましょう。
面倒ですが、臭みが凝縮された料理は本当に美味しくないです。
臭みとりの方法は肉魚によって異なります。
●薄切り肉
→まな板の上に肉を広げてキッチンペーパーではさみ、余計なドリップを落とす。
●魚
→血合いをよく洗ってキッチンペーパーで水分を拭き取る
上記の方法は手軽で簡単な方法なので、強い臭みは取れないこともあります。
普通の料理の時のやり方と同じでOKなので、食材ごとに調べてやってみるのがおすすめです。
ホットクック=少しの対策で美味しく作れる
・公式レシピだけではなくて色んなレシピを参考にする。
・調味料の量や種類の入れ過ぎに注意する。
・味噌や醤油などの調味料を加熱終了後の後入れにしてみる。
・加熱時間を長く/短くしてみる
・野菜の量や種類に注意する(レシピ通りの量/種類にする)
・肉魚の臭みが気になるときは臭みとりをする
ホットクックの料理がまずい場合=ホットクックの特徴【食材の水分と味を生かして調理する】が裏目に出ていることが多いです。
長所を短所にしないようにしっかり対策すればホットクックの料理はほとんどが美味しくできます。
この記事がホットクックの料理を美味しくするのに役立てば嬉しいです。