安産祈願は基本的に誰と行っても大丈夫です。
義両親を誘う決まりはありませんし、上の子を連れて行っても大丈夫です。
1人で行くのも問題はありませんが、具合が悪くなってしまった時のことを考えるとあまりおすすめはしません。
妊婦さんに何かあった時に遠慮なく頼ることができる人と一緒に行くのが良いでしょう。
・安産祈願は誰と行くのが良いのか
・妊婦さん本人が行けない場合の対処法
・安産祈願の知っておきたい豆知識
安産祈願は誰と行ってもOK
安産祈願は基本的には誰と行っても大丈夫です。特に決まりごとはありません。
・妊婦さん+旦那さん
・妊婦さん+旦那さん+お子さん(2人目以降の場合)
・妊婦さん+実母
待望の赤ちゃんの安産を祈るため、夫婦で行くという人が最も多く見られます。
戌の日に旦那さんの都合がつかず、行けない場合には、妊婦さんが母親と一緒に行くことが多いようです。
他にも、夫婦とそれぞれの両親と行き、その後皆で食事をする場合もありますし、友達と行くという人もいます。
誰と行ってもOKですが、体調が不安定な妊婦さんに何かあった時に、遠慮なく頼ることが出来る人と行くのが1番良いでしょう。
義両親を誘うべきなのか迷う場合
安産祈願には義両親を誘った方が良いのか、迷う人もいると思いますが、誘う決まりはありません。
ただ、地域によっては風習で「(子供の)父親側の両親と行くもの」「母親側の両親と行くもの」など決まりがある場合もあります。
その場合はその地域の風習に従った方が良いか、夫婦で話し合って決めましょう。
もし義両親を誘う風習があるけれど、誘わない場合は、旦那さんからそのことを伝えてもらうのがおすすめ。
「体調が優れないからサッと二人で行ってくる」など義両親も納得してくれそうな断り方をしましょう。
支払いをする人にも決まりはなし
初穂料(祈祷料)の支払いをする人についての決まりは特にありません。
一緒に行く人が両親や義両親の場合支払いは気を使う場面だと思いますが、話し合って決めましょう。
ごたごたを避けるためには「自分たちの子のことだから」と安産祈願をする夫婦で支払いを申し出ておくのがおすすめ。
もちろん両親や義両親に支払ってもらってもOKです。
●初穂料の相場と支払方法
ここでは一般的なものを紹介します。
・初穂料の相場
5,000円〜10,000円
・支払方法
受付で直接現金を渡す or ご祝儀用のし袋に包んで渡す
初穂料や支払い方法は神社やお寺により様々。正確な情報を知りたい場合は、電話で確認しましょう。
ちなみに授与品の腹帯やお守りの支払いは別なので、多めに持っていくと安心です。
上の子も一緒に行って大丈夫
二人目以降の安産祈願の場合は、上のお子さんも一緒に行ってOK。
ただ、妊婦さん+お子さんだけで行くのは避けた方が良さそうです。
妊婦さんの体調や、お子さんが騒いだりしてしまうことを考えると、大人の付き添いの人も一緒に行くのが無難です。
祈祷の間は付き添いの人に見てもらうのがおすすめ。
お子さんが周りに迷惑をかけないか心配になる方もいると思いますが、周囲に配慮すれば問題ないでしょう。
安産祈願に1人で行くのはおすすめしない
安産祈願に妊婦さん1人で行くことも問題はありませんが、あまりおすすめはしません。
妊婦さんは体調が不安定なため、何かあった時に困るからです。
安産祈願の日として縁起が良いとされている戌の日は、多くの人が訪れ、有名な神社であれば混雑し待ち時間も発生します。
普段元気な妊婦さんでも慣れない場所、人混みで具合が悪くなってしまう可能性があります。
安全のために遠慮なく頼れる人と一緒に行くのが良いでしょう。
妊婦さんが行けない場合の対処法
妊婦さんが行く以外の方法を2つご紹介します。
代理の安産祈願はほとんどの神社で可能
安産祈願に行きたいけれど、つわりがひどいなど色々な理由で、妊婦さんが行けない場合、多くの神社やお寺で代理の安産祈願も可能です。
代理OKかどうかは、神社やお寺に問い合わせるかHPで確認してみましょう。
郵送は有名な神社やお寺で可能
安産祈願で有名な神社などでは郵送も受付けています。
初穂料を現金書留や銀行振り込みで送金すると、祈祷したお守り、お札、腹帯などの授与品が郵送されるという方法です。
郵送であれば、有名な神社で安産祈願をしたいと思っているけれど、遠くて行けないという人も祈祷を受けることができます。
郵送での安産祈願の方法は神社により様々。神社のHPで確認してみてください。
安産祈願には行かない選択肢もある
安産祈願は必ず行かなくてはならないものではありません。行かない選択肢もあります。
母子の健康と無事出産できることを祈るものですが、安産祈願をしないことでお産が重くなるということはないでしょう。
行きたいと思っていても、様々な理由から行けない場合もあると思います。
しかし、それについて気にする必要はありません。
知っておきたい戌の日安産祈願の基礎知識
安産祈願とはいつどこで何をするものなのか、基礎知識を紹介します。
「安産祈願は戌の日に行くと良い」と言われる理由や、腹帯について、当日にふさわしい服装についても解説していきます。
安産祈願が戌の日の理由
「安産祈願は戌の日にするもの」と言われる理由は、縁起が良いからです。なぜ戌の日は縁起が良いとされているのでしょうか。
戌の日の「戌」は十二支の犬のことで、昔から犬は子沢山でありながらお産が軽いという理由から、安産の象徴とされてきました。
それにあやかり戌の日に安産祈願をすると、お産がスムーズに行くと言われているのです。
戌の日早見表|2021年・2022年日付
年に干支があるように日にも干支があり、12日に一度戌の日が巡ってきます。
つまり戌の日は月に2、3回。
より縁起が良い日に行きたいという人は大安の戌の日を選ぶこともあります。
かなりの混雑が予想される日でもありますので混雑を避けたい場合は別の日がおすすめです。
【2021年、2022年早見表】
※大安+戌の日=赤字
2021年 | |||
9月 | 11(土) | 23(木祝) | |
10月 | 5(火) | 17(日) | 29(金) |
11月 | 10(水) | 22(月) | |
12月 | 4(土) | 16(木) | 28(火) |
2022年 | |||
1月 | 9(日) | 21(金) | |
2月 | 2(水) | 14(月) | 26(土) |
3月 | 10(木) | 22(火) | |
4月 | 3(日) | 15(金) | 27(水) |
5月 | 9(月) | 21(土) | |
6月 | 2(木) | 14(火) | 26(日) |
7月 | 8(金) | 20(水) | |
8月 | 1(月) | 13(土) | 25(木) |
9月 | 6(火) | 18(日) | 30(金) |
10月 | 12(水) | 24(月) | |
11月 | 5(土) | 17(木) | 29(火) |
12月 | 11(日) | 23(金) |
戌の日以外に行っても大丈夫
安産祈願は戌の日に行かなくてはならないわけではありません。別の日に行っても祈祷を受けることはできます。
安産を祈るため、なるべく縁起の良い日を選びたいと思うのは自然なことです。行ける場合は戌の日に行けば良いでしょう。
戌の日に行くと混雑しているため、あえて避ける人もいます。待ち時間や、人混みを気にすることなく安産祈願ができるかもしれません。
安産祈願は5ヶ月目以外でも大丈夫
安産祈願は5ヶ月目に行う風習がありますが、必ずそうしなければならないわけではありません。6ヶ月目でもいつでも大丈夫です。
妊娠5ヶ月目は腹帯を巻き始める時期である以外にも、つわりが落ち着き、安定期と言われる時期に入る頃です。
そのため、5ヶ月目=安産祈願の時期という風習が定着しました。
しかし、これは大体の目安なのであまり気にしすぎなくてOKです。
安産祈願当日にすること
安産祈願当日はどんなことをするのか簡単な流れを紹介します。
①神社やお寺に行き、社務所で受付申し込みをする
②初穂料を納める
③お祓いとご祈祷を受ける
④腹帯や授与品を頂く
細かい流れは神社やお寺によって様々ですが、内容にあまり違いはありません。
詳しくは当日案内をしてもらえるはずなので、その通りに進めれば大丈夫。
ただ、予約が必要な場合もありますし、祈祷を受ける腹帯が授与品ではなく、妊婦さんが準備し持参するところもあります。
予約や持ち物については、事前にHPや電話で確認するようにしましょう。
安産祈願の腹帯の役割
腹帯には膨らんできたお腹を支え、妊婦さんの動きをサポートし、保温する効果があると言われています。
安産祈願ではこの腹帯に祈祷をしてもらい、妊娠中に身につけるお守りとすることで安産を祈ります。
そのため、安産祈願は「帯祝い」とも呼ばれ、腹帯は安産祈願の重要なアイテムとされているのです。
腹帯の持参方法
腹帯の持参方法に決まりはなく「どんな状態で持ってきても大丈夫」と案内している神社やお寺が多いです。
しかし、実際に腹帯を持参する時は、風呂敷や華やかな紙の包みで持っていくのがおすすめ。
他の人の目にふれる可能性があるからです。
詳しい持参方法については以下の記事で解説しています。ぜひチェックしてみてください。
行く場所は全国どこでもOK
安産祈願を行っている神社やお寺であれば、どこに行っても大丈夫です。
体調が安定しない時期でもあるので、有名な所にこだわって遠出する必要はありません。
ただ、以下のように神社やお寺によって決まり事があったり、やり方が違う場合があります。
・予約制かどうか
・祈祷やお祓いを受けられるのが1名のみなど制限がある
・腹帯を授与品としているかどうか
etc…
事前に確認して、自分達の希望に合った安産祈願ができる神社やお寺を選ぶのが良いでしょう。
安産祈願に行く時の服装
安産祈願に行く時の服装に決まりはありません。
安産祈願の服装OK・NG例 | ||
妊婦さん
|
○ | ・体を締め付けない、余裕のあるワンピース ・マタニティ用のフォーマルウェア |
× | ・ジーンズやサンダルなどのカジュアルすぎる服装 ・露出の高い派手な服装 ・締め付けのある服装 |
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男性
|
○ | ・シャツ+パンツ+カジュアルシューズ+季節によりジャケット ・スーツや礼服 |
× | ・ジーンズやサンダルなどのカジュアルすぎる服装 ・露出の高い派手な服装 |
神聖な場所で行う儀式ということを意識して清潔感のあるマナーを守った服装で行けばOK。
スーツを着て行くべきか、カジュアルめにするか迷う場合は、一緒に行く人の服装とのバランスを考えると決めやすいでしょう。
安産祈願は妊婦さんが遠慮なく頼れる人と
●安産祈願は誰と行ってもOK。両親を誘わなくてはならない等決まりはなし。
●妊婦さんだけで行っても問題はないけれど、具合が悪くなった場合にも対応が出来るように、誰かと一緒がおすすめ。
●妊婦さん本人が行けない場合は代理や郵送も可能。
大切なのは、妊婦さん自身が安心して安産祈願出来ることです。
何かあった時に遠慮なく頼れる人と行って、安心して安産祈願できるようにしましょう。