・自転車ヘルメット着用『努力義務』とは何か
・自転車ヘルメット努力義務化の罰則について
・自転車ヘルメットの補助金について
2023年4月から自転車運転時のヘルメット着用が全年齢で『努力義務』になります。
この『努力義務化』でどんなことが変わるのかわかりやすくお伝えしていきます。
自転車ヘルメット努力義務と【2023年改正】
2023年4月1日から自転車に乗る時のヘルメット着用が努力義務化。
ここではそんな疑問を解決すべく、2023年の改正についてわかりやすくお伝えしていきます。
かぶってますか?ヘルメット。
— 警察庁 (@NPA_KOHO) March 15, 2023
令和5年4月1日から全ての自転車利用者に、乗車用ヘルメット着用の努力義務が課されます。頭部損傷が重大な被害につながります。自分の命を守るため、自転車に乗るときはヘルメットを着用しましょう。
👮みんながヘルメットをかぶる未来へ👮https://t.co/0NERzVKqXm pic.twitter.com/dAxkt4ov6J
2023年4月から大人も対象
●道路交通法 改正前後の比較
改正後(令和5年4月1日施行) | 改正前 |
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自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶるよう努めなければならない。 自転車の運転者は、他人を当該自転車に乗車させるときは、当該他人に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。 児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児が自転車を運転するときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。 |
児童又は幼児を保護する責任のある者は、児童又は幼児を自転車に乗車させるときは、当該児童又は幼児に乗車用ヘルメットをかぶらせるよう努めなければならない。 |
引用:道路交通法 第63条の11より
これまでの自転車利用の時のヘルメット着用は児童&幼児に対して『努力義務』でした。
しかし、2023年4月以降は年齢関係なくヘルメットを着用するように努めなくてはなりません。
自転車が関わる死亡事故の約6割が頭部に致命傷をおったことが原因で、命を起こしていると言われています。
正しいヘルメットの着用でこれらの事故の多くは防げたかもしれない、ということで年齢に関係なく努力義務が課されることになりました。
『努力』なので絶対ではない
『努力義務』という言葉に疑問を持つ人も多いと思います。
努力=努めること
努力義務なのであくまで『努めなくてはならない』ということで、『絶対にしなくてはならない』というものではありません。
しかしながら前述の通り、自転車事故で多くの人が頭部に怪我を負っているという現状を考えると、ヘルメットは着用した方が良いということがわかります。
この努力義務は、いつか『義務』に変わる日が来るかもしれません。
自転車ヘルメット努力義務の罰則【2023年改正】
自転車ヘルメット着用の努力義務を守らなかったからと言って特に罰則はありません。
ただ、自転車が関連する事故において、ヘルメットを着用していなかったことが過失割合や賠償額などに不利益にはたらく可能性は考えられます。
知らない人が多いかも?
— ೬ਮᘄㄘ❧ (@Tomichi46) March 11, 2023
令和5年4月1日から全ての自転車利用者に乗車用ヘルメットの着用が”努力義務化”
罰則はないが、法律には「ヘルメットをかぶるよう努めなければならない」と定められる
事故の過失割合や保険加入時などよく考える必要あり
自転車ヘルメットは補助金がある
自転車ヘルメットは義務化が予告されてから多くの自治体で補助金の対象になっていました。
多くの自治体で2022年〜2023年3月31日が対象期間。
ただ、2023年4月の改正によって2023年度も4月以降に補助金の受付が再開する可能性が高いです。
補助金額や申請方法
自転車のヘルメット購入の補助金の有無、金額などは自治体によってさまざまですが、実施している場合1000〜2000円の補助が受けられます。
補助金の申請の方法もさまざまですが、指定の店舗にて指定用紙をもらい申請する方法が多いようです。
ヘルメット購入時に「補助金について知りたい」などとお店に聞いてみると良いかもしれません。
指定の店舗で補助金申請のシートを記入
↓
市や区など自治体に申請
2023年の自転車ヘルメット義務化=努力義務
・2023年の自転車ヘルメット義務化の法改正は『努力義務』。
・努力義務=つけるように努める
・2023年4月1日からの改正による罰則はないが、事故の場合などにヘルメット未着用で不利になる可能性がある
・自転車ヘルメット購入の補助金の有無は各自治体による。
自転車ヘルメットの着用の努力義務は今後『義務』に変わる可能性もあると言われています。
着用については個人の判断にはなりますが、自分の命や他の人の命を守るため、また事故などの場合に不利にならないためには着用した方が良いかもしれませんね。