ひな祭りの由来|子供にわかりやすい説明と大人向けの詳しい説明

ひな祭りの由来を子供に聞かれた時にわかりやすく説明するには、ひな祭りは雛人形に女の子のけがれを移し、身代わりになってもらうことで、今年一年の健康を祈る行事であるというポイントを簡単な言葉で伝えるのが良いと思います。

「ひな祭りは〇〇ちゃんが今年一年健康でいられますようにってお願いするためのお祝いごとなんだよ。ちゃんとお祝いすると、お雛様は〇〇ちゃんを病気や悪いことから守ってくれるんだよ。」

というように簡単に説明してみてはいかがでしょうか。

ひな祭りのお祝いの仕方は時代により変化しているものの、けがれをはらい、子供の健やかな成長を祈る行事である事は最初から変わっていないため、その昔からの精神をわかりやすい言葉で伝えることが大切です。

この記事ではひな祭りの由来や、子供にわかりやすく説明する方法について解説していきたいと思います。

子供もわかるひな祭りの由来の説明

ひな祭りは雛人形に子供のけがれを移し、身代わりになってもらうことで今年一年の健康を祈る行事であり、その精神はひな祭りの習慣が始まった当初から変わっていません。

子供に説明する場合もこのポイントをおさえてわかりやすく伝えたいですね。
説明例を詳しいものと簡単なもの、2つ紹介したいと思います。

子供への詳しい説明例

ひな祭りは〇〇ちゃんが今年1年健康でいられますようにってお願いするためのお祝事なんだよ。

昔、ひな祭りの頃に、ひどい熱が出て何日も苦しんでいた女の子が、紙で作ったお人形を枕元に置いて寝ていたら、そのお人形が熱を全部吸い取ってくれたんだって。

そのお人形が「私を川に流してください」って言ったから、お父さんとお母さんはお人形にいかだを作って川に流したの。そしたら女の子は嘘みたいに元気になって、その1年元気に過ごしたんだって。その話が広まって、みんな毎年3月3日にお人形に悪いことを吸い取ってもらえるように、今年1年健康で元気でいられますように、ってお願いするようになったのがひな祭りなんだよ。

今はお雛様を流したらかわいそうだから、お家に飾って見守ってもらうようになったんだよ。
お雛様は〇〇ちゃんを風邪とか悪いことから守ってくれる
から毎年お祝いしようね。

子供への簡単な説明例

ひな祭りは〇〇ちゃんが今年一年健康でいられますようにってお願いするためのお祝いの行事なんだよ。

お雛様は、毎年綺麗に飾ってお祝いすると、〇〇ちゃんを風邪とか悪いことから守ってくれるって昔から言われているんだよ。

●雛人形には悪いことから子供を守ってくれる意味があるから毎年飾ってお祝いをする

●ひな祭りのお祝いは1年間健康でいられるようにお祈りする大切な行事である

ということを伝えられると良いでしょう。

大人向け|ひな祭りの由来を解説

ひな祭りの起源は中国で3月3日に行われていた、水辺で身を清め、けがれをはらう習慣である「上巳の節句」です。

古来より縁起の良い奇数が重なる日はめでたいとされていましたが、反面「凶」に転じやすいとされていたため、厄を払う儀式をこの日にするようになったと言われ、これが日本にも伝わりました。
日本では3月3日にけがればらいの儀式と共に、季節の節目として、春の訪れを喜び、無病息災を祈るようになりました。

当初ひな祭りは「身のけがれをはらい、健康で暮らすことが出来ますように」と祈り、人形に厄を移し、川に流す「流し雛」を行う行事でした。

そのため、雛人形は紙で作られていましたが、時代が進むにつれ人形は豪華で華やかなものになり、流すものから飾るものに変化していきました。

江戸時代になると国が「五節句」を定めたことにより、5月の男の子の行事「端午の節句」に対して、3月の華やかな雛人形を飾る「上巳の節句」を女の子のための行事「ひな祭り」として祝うようになりました。

雛人形の歴史と役割

女の子の健やかな成長を願うひな祭りに欠かせない雛人形は、時代が進むにつれ、見た目や扱い方が変化しています。

最初は厄を引き受け、川に流される人の形をした「厄よけ人形」でした。紙でつくられた人型の簡単な人形で、流される前には子供の枕元に置かれていました。
徐々に立派な「立ち雛」という人形へと変化し、女の子の人形遊びに使われたりするようになりました。
その後、布や木でしっかりと作られた現在のような座る姿になり、豪華な「座り雛」に変化しました。
こうして雛人形は流されるものから、子供を見守ることで、厄から守る存在へと変化して行ったのです。

ただ、見た目や扱い方が変わっても、身代わりになり守ってくれるものという役割は昔も今も同じなのです。

ひな祭りの食べ物にも色々な意味がありますのでよかったらご覧ください。

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ひな祭りの由来について、子供に説明する際は

・ひな祭りは今年一年健康でいられますように、とお祝いするもの
・お雛様は病気や悪いことを吸い取って、身代わりになってあなたを守ってくれる

というポイントをおさえてわかりやすく伝えられたら良いと思います。

ひな祭りは身のけがれをはらい、人形に厄を移し、川に流すことで健康を祈る行事でしたが、時代が進むにつれ人形が豪華になり、飾ることで「子供達を見守ってくれるもの」に変化していき、最終的に現在のような女の子の健やかな成長を祈る行事となりました。

ひな祭りの雛人形のあり方は変化していますが、雛人形に子供のけがれを移し、身代わりになってもらい、その年の無事を祈る精神は変わっていません。その昔から変わらない精神を子供に伝えることが出来たら良いですね。

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