・ホットクックの調理後放置の安全性
・保温での放置の注意点
「ホットクックでの調理後、作った料理をそのまま放置するのはOKなの?」
「保温にしてればその後問題なく食べられるの?」
「ホットクックで作った料理が余ったから、保温して次の日食べたいんだけどそれって大丈夫?」
ホットクックで調理後放置するなら保温
ホットクックで調理した後、料理をそのまま放置するなら必ず保温機能を使うようにしましょう。
保温せず、そのまま放置した場合、ホットクック内部の温度はどんどん下がっていきます。
菌が増殖しやすい温度で長時間放置された料理は危険としか言いようがありません。
ホットクックで調理後放置するなら保温!
朝〜夜保温はメーカー的にもOK
SHARPにホットクックで調理後、保温のまま長時間(朝から夜まで)放置するのはOKか問い合わせしました。
保温中は食材が腐りにくい温度帯(約75度)で加熱しているので食べても大丈夫かと思います。
ただ、料理によっては保温時間の経過とともに味や風味が低下する場合があります。
なるべくお早めにお召し上がりください。
(SHARP サポートからの回答)
ホットクックの保温は食材の腐敗を防ぐ温度帯、75度を保つため放置するのはOKとのこと。
・保温での長時間放置は可能
・保温できない料理もある
・料理の質は低下するので早めに食べることをおすすめ
ホットクックの保温のやり方
保温のやり方は簡単。
調理後、保温/とりけしボタンを押すだけ。
1度押しただけでは「調理の継続を取り消す」だけになるので、2回押しましょう。
予約調理の場合は、勝手に保温に移行します。
一度取り消してしまった場合も、再度保温ボタンを押せばOKです。
※予約したご飯を炊いた場合、保温になりません。
最大保温時間は12時間
12時間=半日という長い間保温が可能なので以下の使い方も可能です
・朝作って夜まで保温で夕食に
・夜作った料理の余りを朝まで保温する
ホットクックの保温の電気代
ホットクックの保温の電気代は以下の通り。
カレー4人分を12時間保温した場合、電気代は約9.9円です。
引用元:SHARPホットクック公式サイト
カレー4人分を12時間後に予約した場合、電気代は約21.7円なのでそれと比べると安いです。
ホットクックの予約調理は腐る心配なし|すぐ加熱で夏場も安心
ホットクックの保温放置の注意点
ホットクックで作った料理は保温すれば放置OKですが、気をつける点がいくつかあります。
・できない料理もある
・時間制限あり
・質の低下
・75度で死滅しない菌もある
・長時間の放置での内鍋劣化
できない料理もある
ホットクックで作る全ての料理が保温できるわけではないので注意しましょう。
・ごはん(炊飯)
・低温調理
・手動「無水でゆでる」
など
保温にならないメニュー=保温に適していないということ。
自動で保温にならないメニューは調理後放置不可ということなので、すぐにホットクックから取り出しましょう。
12時間を過ぎると切れる
ホットクックで保温できる時間は最大12時間。
12時間を過ぎると勝手に保温は切れてしまうので、注意しましょう。
味・食感・風味は低下する
SHARPからの回答にもあった通り、長時間の保温で料理の質は全体的に低下します。
そのため、美味しさが損なわれる可能性が高いです。
料理によっては保温時間の経過とともに味や風味が低下する場合があります。
なるべくお早めにお召し上がりください。
(SHARP サポートからの回答)
予約調理の記事でも解説していますが、加熱し過ぎは食材の水分が出過ぎるなど味の低下が否めません。
かぼちゃの煮物を12時間保温したら水分が抜け過ぎてパサパサになる。
料理によっては食べるのも嫌だというくらい味が低下する可能性もあるので注意しましょう。
75度で死滅しない菌もある
食中毒を起こす可能性がある菌の多くは75度で死滅します。
しかし、一部死滅しない菌もあるということを覚えておきましょう。
セレウス菌、ウェルシュ菌
これらは一度増殖した場合、75度で加熱し続けても完全に死滅しません。
そのため、一度温度が下がって菌が増殖してしまった料理を75度で保温した場合は、安全ではないことを覚えておきましょう。
調理後、ホットクックの蓋を開けたままで放置。
↓
料理が余り、温度が下がってから保温にする。
「夕食が余ったから、保温にして明日食べよ〜」なんていう時ですね。
この場合、料理の温度は菌が増殖しやすい温度帯まで下がっている可能性があります。
一度温度が下がった料理を、75度で保温しても安全性が不十分だということを覚えておきましょう。
内鍋の劣化にも注意
ホットクックの新フッ素コート内鍋は、長時間塩分に触れたままにしておくとコーティングが剥がれてしまう可能性があります。
そのため、予約調理後に保温で放置など、長時間料理を入れっぱなしにしておくのはおすすめしません。
詳しくは、ホットクックの内鍋のフッ素コート剥がれを防ぐ使い方の記事で解説しています。
こちらもあわせてチェックしてみてください。
保温放置した料理の安全な食べ方
長時間保温で放置した料理は、以下のポイントをおさえると安全に食べられる可能性が高いです。
・調理直後、冷まさない
・食べる前に再沸騰させる
調理後温度を下げない
長時間保温をする場合、調理後蓋を開けないでそのまま保温のまま放置するのが1番安全です。
料理の温度が下がらないまま保温に移行するから菌増殖の可能性が低いから。
・一度蓋を開ける場合はなるべく短時間で蓋を閉めるようにしましょう。
・保温をせずに料理を放置し、冷めてしまった場合は再加熱してから保温にしましょう。
食べる前に再加熱
保温で長時間放置した料理は食べる前に再沸騰させるのがおすすめです。
75度をキープしているとはいえ、料理の量が多い場合は中心部までしっかり温まってるかは疑問です。
安全に食べるなら再加熱で沸騰させた方が良さそうです。
※ホットクックの予約の仕組みは別記事で解説しています。
●ホットクックの現在のおすすめ機種は2021年モデル
2021年モデルも発売から数年が経過。
価格がかなり下がっていて狙い目です。
ホットクックの調理後放置は保温なら一応OK
・ホットクックで調理後放置するなら保温にする
・保温できない料理は調理後はすぐに取り出す(放置不可)。
・ホットクックの保温での長時間の放置は可能だが、味、食感、風味などが低下するので早めに食べるに越したことはない。
・保温は75度キープで安全ではあるが、一度温度が下がった料理の保温は安全面に疑問が生じる。
・ホットクックの保温で長時間放置した料理は食べる前に再加熱した方が良い。
ホットクックで調理した料理を、ホットクック内で保温のまま放置するのはメーカーとしてもOKということがわかりました。
ただ、メーカーはあくまで早めに食べることをおすすめしています。
ずっと保温し続けた場合は煮詰まって美味しさが損なわれるというのはなんとなく想像できますよね。
・冷蔵庫がいっぱいで中に入らないから保温のまま放置したい
・時間がある時に作ってしまって保温しておきたい
そんな場合には保温機能を使って放置しても問題ありません。